信田さよ子さんの「後悔しない子育て」を読んで
Sai.です。
子供が6年前に産まれて、自分の人生は180度変わリました。
生活サイクルも含めて、身体的に、社会的に、いろんな意味で。
特に1人目を産んだ後は慣れない育児もあって産後うつっぽい状態でした。たぶん。
そして寝不足の朦朧とした頭で赤ちゃんを抱いて、不思議と今まで親にされて嫌だったことばかり思い出してました。
それで「この子にはあんなことされたくないし、あんな思いさせたくないな。」と思って、親から頻繁にくる連絡が疎ましかったのを覚えてます。
でもどうやらそれは特殊なことではないのだと、最近「後悔しない子育て」という本を読んで気付きました。
依存症やDV問題に詳しい臨床心理士の信田さよ子さんの著書です。
腹を立てては自信をなくす
冒頭を見ていただいたら分かると思うんですが、今回は根暗臭が漂う記事なので、苦手な方はここまでにして、戻ったほうが良いですよ〜。
では、はじめます。
子供を産んでから親にされたことを思い出してはプンスカ怒っていた私は、その感情に折り合いをつけるために、こんな本を読んでました。
重症ですよね笑。
その後ももやもやを抱えながら第二子を妊娠出産しました。
たまに顔を見せに実家にいくと、すごく疲れる。
こういうの親不孝って言われそう…と頭をかすめましたが、とにかくしんどいんです。
子育てをしてると、いやでも親からうけた育児態度やしつけ、みたいなものを思い出すので
「あの時こんなことされていやだったなぁ」
「お父さんやお母さんのこういうところ子供の頃から苦手だったんだよなぁ」
という感情が押し寄せてきて、それが辛かったんだと思います。
そして、自分が親としてやっていけるか、どんどん自信がなくなっていきました。
「後悔しない子育て」を読んで
今は産んだ当初よりはそういった感情が薄れてきましたが、信田さよ子さんの「後悔しない子育て」を読んで、当時の怒りにも似た感情を思い出しました。
著書では、
「親にされたようなことを、自分の子どもにはしたくない」
と感じることが世代間連鎖を防ぐのに役に立つと説いています。
例えばアルコール依存の親を持つと、子もそうなりやすく、DVや虐待もその傾向があるそうです。
そこまで深刻でないにしろ、父親には逆らえない、母親が否定ばかりして自分の意見をとおす、大声で感情まかせに怒鳴られる、などという家庭環境も、子どもの発育や、その後の子育てにいい影響は与えません。
自分がされて嫌だったことを子どもにしてしまうのを防ぐには、自身の生育歴を振り返るのは大切なようです。
今わたしの子どもは小学生と幼稚園児なのですが、子育てをしていると、その年齢だった当時の自分を思い出します。
こどもが成長すれば、中学生、高校生の頃の自分とも向き合っていくのかもしれませんね。
そしてその当時の親との関係を思い出し、感謝したり、許せないなと腹を立てたりしながら、子どもにどう接していけばいいんだろう?と迷ったりつまづいたりして、子育てを続けていくんだとこの本を読んで思いました。
さいごに
これを読もうと思ったきっかけは、ちょっと前にネットで話題になっていた幡野広志さんと信田さんの対談記事を見て興味がでたからです。
色々考えさせられる内容でした。