iPad用イラストアプリ【Adobe Fresco】を3年間使った感想
私は普段、iPad proとApple Pencilを使ってイラストを描いています。
色んなアプリを試して使ってみた中で、1番お気に入りなのがAdobeの「Fresco」です。
無料版でも十分使えるのですが、ブラシの種類とクラウドで保存できるデータ容量が増えて便利なので、現在は有料版を使っています。
3年以上使用した今、いち利用者の立場から使い心地の感想をまとめてみます。
「Fresco」というアプリ
AdobeといえばPhotoshopやIllustratorなどのデザインやクリエイティブに関するソフトウェアを提供している会社です。
そんなAdobeが提供しているiPad用イラストアプリが「Fresco」。
特徴はブラシツールの豊富さ。私が一番感動したのは、水彩、油彩のリアルな質感が楽しめることです。
水彩は色を混ざり方が綺麗! 油彩は厚みも出てリアルです。
あと大きな特徴はベクターブラシが使えること。
ベクターデータは数式で描かれるため、解像度に依存せず、拡大縮小時も劣化しません。
写真や複雑なイラストには向きませんが、シンプルな線や塗りには向いています。
AdobeのIllustratorと連携して使うことでAI形式のデータへ変換することも可能です。
「ベクターやAI形式のデータがよく分からない」という方は、こちらの記事に詳細をまとめたので是非ご覧ください。
描き方
レイヤーとマスクを多用すると楽
水彩や油彩のツールは色が混ざるのが良いところですが、そうしたくない時はレイヤーを分けます。
レイヤーを最初に細かく分けておくと、修正が楽。
グループ化したり、統合することも可能です。
マスク機能を使うとはみ出しを気にしないで塗りができます。
おすすめの本
Frescoの詳しい使い方は、こちらの本がオススメ。
イラストレーターサタケシュンさんがイラスト例を交えて解説しているガイド本です。
アプリや公式サイトで機能説明は見られるんですが、どうも頭に入ってこなくて…。
一冊にまとまっているので、作業しながら確認できて良かったです。
ショートカットの詳しい説明や、いまいち分かってなかったマスク機能が分かりやすくまとまっています。
無料版と有料版の違い
最初は無料版を使っていたのですが、今は有料版で月額1,080円を払っています。(2023年6月現在)
ちょっとお高いな…とは思うんですが、最近はFrescoばかり使っているので継続する予定です。
大きな違いは使えるブラシの種類が増えるのと、データを保存できるクラウドストレージが100GBと大容量になります。
あとiPad版Photoshopがもれなくついてくるので、色調補正などFrescoではできない作業ができます。(最近ではFresco上でもできるようになりました!)
ちなみにCreativeCloudのコンプリートプランに入ってる方は、もちろんFrescoもサービスの一環として使えます。
上手くデータ管理ができるなら、無料版でも2GBのクラウドストレージがありますし、基本的なブラシは使えるので、十分すぎるほど。
まずは無料版で試すことをお勧めします。
描く楽しさを気づかせてくれるアプリ
昔、油彩や水彩などの描画材を使っていた時期があるのですが、Adobeの「Fresco」を使ったら、その時のことを思い出しました。
描いてると思わぬ混ざり方をしたり、テクスチャーが出来るのが面白い。絵を描く楽しさを改めて気づかせてくれるアプリです。
アナログに近い感覚で絵を描くことができます。
しかも手が汚れないし、省スペース。
ひとつ気をつけなくてはいけないのは、iPadなど一部デバイスでのみ使えるということです。Apple Pencilなどのペンツールも必要です。
iPadとApple Pencilでのイラストについてはこちらの記事もご参考にどうぞ。
Adobe社がFrescoを発表したのは2019年。
今もまだ追加で新機能が増えている段階です。
例えば、私が2020年に使いはじめた頃は、文字入れができませんでしたが、今は基本機能として備わっています。
これからもどんどんやれることが増えるので楽しみです。
以上、iPad用イラストアプリAdobeの「Fresco」を3年使用した感想でした。
イラストをもっと楽しみたい、という方は候補のひとつに「Fresco」とってもオススメです。